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スキ!スポーツ

新米の中年OLライター【那須 美沙子】です。スポーツが好きな人が好きで、競技者やその周囲の方の思いに触れることが好きです。どうぞよろしくお願いします!

稀勢の里パパに学ぶ、子供を横綱に育てる方法

大相撲の初場所は、稀勢の里関の初優勝で幕を閉じ、『スポニチアネックス』で稀勢の里関のお父様のお祝いコメントを掲載したのですが、読み手を温かい気持ちにする、素敵なものでしたので、とても記憶に残っています。

 

 

私たちも承知している通り、現代の相撲界は、文化や言葉の壁を乗り越えたハングリー精神あふれる外国人力士たちが台頭しています。

 

しかも体格やパワー面でも恵まれている力士が多く入門する中、日本人力士たちには厳しい時代となっております。

 

稀勢の里関も例外にもれず、肝心なところで負けてしまうとか、幕内に入ってからの伸長が鈍くなったとかいった声も、しばしば飛んでいるような状況でした。

 

周囲から聞こえてくる自分の子供の評判が厳しいものだったら、周囲の声が多ければ多いほど、大きければ大きいほど、そちらの声の方が真実かもしれないと心細さから気持ちが傾いてしまいそうです。

 

心配のあまり、自分の子供が頑張る姿より、リラックスした普段に見せる、リラックスした子供の姿を思い出して「だから駄目なんだ」と苛立ってしまったり、親として気の利いたアドバイスをしたくなり「努力が足りない」「辛抱しろ」などと叱咤したりしてしまうもの。

 

傷つきやすいと言われるゆとり世代ではない、むしろ子供を持つ親世代の私でさえ、書いていて苦しくなってしまったのですが、親からこんな言動を受けてしまったら、子供の側は悲しくてぼろ雑巾のような気分になってしまいそうです。

 

 

相撲好きを自任する稀勢の里パパは、自分の息子も含めた日本人力士たちが厳しい業況下に置かれていることが見えていました。

 

それでもまた、息子が一歩ずつ『順調すぎるほど順調』に伸長した『とんとん拍子の出世』をしていることも見えていました。

 

心ない外野の声に動じず、子供が頑張っている姿をきちんと評価し、見守り続けていたのですから、稀勢の里関はとても嬉しく、心強かったことでしょう。

 

温かさと寛容さとをたたえ、まさに親の鏡です。反射鏡がまぶしすぎて、羨ましささえあります。わが親もこうだったらな、なんてね。

 

 

お父様は『「おめでとう」と言うよりはこれからなお一層頑張らなきゃいけないと思うと気の毒になったというのが本音です』とコメントを結びますが、これがまるで予言のように、一週間後、稀勢の里関は横綱になりました。

 

横綱になっても天狗になるような子じゃない。

 

周りの期待を一身に受け、ますます頑張る子だから…と思っていらっしゃるってすごい!だって世の親は、周囲と比べてうちの子はダメなんじゃないかって、心配しているものでしょう?でも、こういうマインドがないと、横綱になるようなよい子を育てられないということでもありましょう。