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スキ!スポーツ

新米の中年OLライター【那須 美沙子】です。スポーツが好きな人が好きで、競技者やその周囲の方の思いに触れることが好きです。どうぞよろしくお願いします!

Jリーガーもサラリーマン?!中村俊輔の移籍にみる選手がチームを去る決断をする時

Jリーグ・ヨコハマFマリノス中村俊輔選手が、ジュビロ磐田へ移籍するニュースを知った時、電車に乗っていたにもかかわらず「え!?」と声を漏らしてしまったほど驚いた。

 

普段からサッカーはよく見る方だが、他チームサポーターである私がこのリアクションなのだから、マリノスサポーターの皆さんの驚きは想像に難くない。

 

チームの顔ともいうべき選手や、日頃チーム愛を口にしている選手は、サポーターの内では、他のチームのユニフォームに袖を通すことはない、このチームで引退するだろうとの無言のコンセンサスがある。

 

 

俊輔選手は自他サポーター共にそのプロテクト内の選手との認識だ。

横浜市出身で中学時代は日産(現マリノス)のセレクションを倍率50倍の難関を合格して入団し、海外で活躍していた頃もマリノスのニュースをウォッチしていたという、マリノスサポーターが選手をしているような俊輔選手が移籍してしまう喪失感を想像すると、下手な慰めや励ましは、スタジアムを離れたサポーター同士の乱闘になりかねない為、しないことが賢明だろう。

 

 

そんな俊輔選手が愛するチームを離れる決断をしたのだから、やはり理由が気になる。

 

サポーターの方に話しを聞くと、選手との関係がうまく作れていないフロントや監督が今季も指揮をすることを挙げていた。

 

調べてみると、長年チームを支えてきた選手やスタッフを次々と斬ってしまうこと、その際、対話が乏しく、労いの言葉もなく契約満了を言い渡された方もいらしたとのこと。

 

この状況に俊輔選手でさえも「鬱になる」と不満や怒りを漏らしていたらしいことが分かった。

 

チーム内がよくない雰囲気になってしまっていることは、想像に難くない。

チームに残る選手達だって、次は我が身?!と思うと、不安で暗い気持ちになってしまうし、ボールに触れたりコンディションを整えたりといったこと以外の悩みを抱えながらプレーもしなければならないのは苦痛だろう。

 

試合の結果にも影響が出そうだ。

 

 

こうして述べてみると、好きなサッカーを職業にもて、子供が憧れる職業No,1のJリーガーだって、私たちと同じ労働者なのだ、という当たり前の事実に気付く。

 

職場にリストラの嵐が吹き荒れれば明日は我が身と身を震わせたり、会社がおかしい上司は無能だと不満や怒りの雄たけびを燃料に酒を酌み交わす私たちと、悩みの構造は同じなのではないか。

 

俊輔選手はこの悩みを「サッカー以外のこと」と評したけれど、今までサッカーのことだけを考え悩めていたとは羨ましい限り。

 

どうか新天地で一層の研鑽を積み、納得のゆく選手人生を全うしていただきたいと願う。